歯のインプラント治療の寿命
インプラントの寿命期間と、長く使い続けるためのコツを紹介しています。
歯のインプラント治療の寿命はどれくらい?
「インプラントは高い治療費を払うものだし、どれくらいの期間もつのだろうか…」と、考える人も多いことでしょう。そこで、国内におけるインプラント治療後の寿命と、なるべく長く使うための秘訣を調べてまとめてみました。
10年以上は使い続けられる
まず、インプラント(人工歯根や人工歯)自体は、半永久的に使うことができます。人工歯根はチタンが主流ですし、人工歯はセラミックであることがほとんど。部品が腐ったり溶けたりすることはありません。
インプラントメーカーとして有名なノーベルバイオケア社は、10年間保証をしています。つまり、10年以上は使い続けることができるといえます(もちろん適切なメンテナンスが必要)。メーカーが出している保証は、定期的にクリニックで検診(メンテナンス)を受けることで得られます。
とあるクリニックの統計によると、インプラント治療をして10年後には95%が使える状態にあるとのこと。約5%のインプラントが失われているともいえます。なかには、40年以上も使い続けている人もいるらしいですよ…!
ちなみに、入れ歯の寿命は4~5年、ブリッジは7~8年とされています。
インプラントがダメになる原因
自分の骨に埋め込んだインプラントがダメになる原因として、多くは歯周病が挙げられます。
適切なメンテナンスを続けないと、インプラントの周りに歯石がついたり歯茎が腫れたり、骨が弱くなってきたり…第二の永久歯と呼ばれるインプラントですが、虫歯はありませんが歯周病は存在すると知っておきましょう。
この歯周病は、インプラント周囲炎といわれ、一般的な歯周病よりも進行が早く、自覚するのが遅れることが多いので注意が必要ですよ。
インプラントの寿命を延ばす方法
治療後の寿命を延ばすには、クリニックでの検査もさることながら、セルフケアも大切です。
日常の口腔ケア
いま残っている歯を大切にするため、口腔ケアはとても重要。毎日の歯磨きをはじめ、定期的に歯医者さんで虫歯検査をしてもらいましょう。
大人の歯を失う確率の30%は虫歯で、40%が歯周病です。インプラントは虫歯になりませんので、残っている歯が虫歯にさえならなければ、70%の確率でインプラントは残ります。
もし、インプラント以外の歯が無くなってしまうと、かみ合わせが悪くなりインプラントに負担がかかり寿命が短くなってしまいます。
カラダの健康管理
お口のケアのほかに、糖尿病や骨粗しょう症にも注意しましょう。インプラントは歯茎や骨に埋め込むものなので、体全体の健康管理が寿命を延ばす秘訣です。