インプラント手術の種類~OAMインプラントによる治療方法~
インプラント手術方法のひとつであるOAMインプラントを調べました。メリットや費用相場、具体的な施術内容などをまとめています。
インプラントの種類別手術方法【OAMインプラントの場合】
通常、インプラントの手術はドリルをつかって骨にボルトがはいるくらいの穴を開けます。ですが、OAMインプラントは、今まで使用していたドリルより小さく、さらに使用を最小限に抑えられている(約80%抑えられている)のが特徴。使用するドリルは約0.3㎜と細いですから、ドリルの嫌な振動や感覚は全くないといえます。
施術方法
最初に埋め込む場所に目印をつけ、細いドリルで少し穴を開けます。次にオーギュメーターという針のような器具を使用。オーギュメーターには様々なサイズがあり、最初は0.3㎜ほどの細いものを使い、穴が大きくなったら次は0.5㎜など一回り大きいサイズに変えていきます。
何回かくりかえし、最終的にボルトが入るくらいの穴にしていきます。この時、骨を削るのではなく押し付けながら広げていくので、骨密度が上がるといわれているのです。
骨密度が増すことで、これまで骨粗鬆症など骨密度が少ないせいで受けられなかった人も、OAMインプラントなら受けられる可能性があります。嬉しいメリットがたくさんある反面、人の手で穴を開けていくことになるので、手術時間がかかることは否めません。
OAMインプラントのメリット
骨密度が上がる
特殊な器具を使い、小さな穴を開けてそれを広げていくという方法のOAMインプラントは、穴周辺の骨密度が上がるのが特徴。穴を押し広げるときに、歯の組織が周辺へ寄せられるためです。通常はインプラント治療が難しいとされる骨粗しょう症の方にも対応しています。
ドリルを少ししか使用しない
ドリルをほとんど使わず、骨を削る量も少ないため、出血がほとんどありません。必要のない箇所まで骨を削ることで神経を傷つけるといったリスクもないので安全です。またドリルを使わないので、振動による不安や恐怖を感じさせない点もポイントです。
治療期間が短い
骨の削除量も少なく、切開も最小限にできるOAMインプラントは、治療期間が短い手術方法です。骨の移植をするケースに比べても治療期間は短いといわれています。治りが早いことで、通院期間が短くなることもメリットといえるでしょう。
術後の負担が減る
OAMインプラントは骨をほとんど削らないので、神経や血管の損傷がない安全な治療法といえます。切開も最小限ですむため、腫れや出血、痛みなども最小限に抑えることができ、術後の負担も軽いのが特徴です。
今まで骨密度の関係でインプラントをうけられなかった人や、ドリルへの恐怖心を持っていた方には特にオススメです。
OAMインプラントのデメリット
安全性の高いインプラント治療法ですが、デメリットもあります。自分に適しているかよく検討しましょう。
- 骨が硬い人には施術が難しい
骨がある程度やわらかくないと、骨の幅が増幅できません。
- 施術の難易度が高く医師を選ぶ
施術には技量も経験も必要です。医師は講習会や勉強会などに参加し、技術習得を行う必要があります。
- 手術時間がかかる
人の手で穴を開けていく治療法なので、手術時間がかかってしまいます。
OAMインプラントの費用相場
OAMインプラントは、かなりの時間を要するため、費用が高額になっていました。平均費用は、インプラントの値段にプラス1本10~20万円。精密検査でさらに費用がかさむところもありました。
インプラントの平均費用は30万円なので、OAMインプラントは1本約40~50万円といったところです。