インプラント手術の種類~総入れ歯の人ためのインプラントによる治療方法~
インプラントは、埋め込む本数によって費用がことなります。すべての歯がなくて総入れ歯の人に勧めたい種類を調べました。
インプラントの種類別手術方法
【総入れ歯の人のためのインプラントの場合】
全ての歯をインプラントにすると、莫大な費用がかかってしまいます。ここでは、総入れ歯の方にオススメな「できるだけ安く全ての歯を手に入れられる」インプラントの種類を紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
オールオンフォー(all-on-4)
オールオンフォーは、4本のインプラントで10本~12本の歯を支える方法。まさに横並びに歯がない人にしか受けられないインプラントです。
簡単に説明すると、入れ歯を4本のインプラントで完全に固定するイメージで、インプラントの数を少なく対応できるため、費用が比較的安い事と、手術の負担が少ない事から人気のある方法です。
とりはずしができないため、長く使うためにもしっかりアフターケアをし、定期的に歯科医に見てもらうのがおススメ。
オールオンフォーの手術方法詳細
- ドリルでの穴開け
麻酔後、歯茎を切開して顎の骨の中心を小さなドリルで穴を開けます。フラップ法は、適切な場所にテンプレートを差し込み固定し、埋め込むインプラントと同じ長さ・太さの4つの穴をドリルで開ける方法です。一方。フラップレス法では、歯茎の上から小さなドリルで穴を開け、テンプレートを差し込んで固定していきます。
- インプラントの埋め込み
4本のインプラントをそれぞれ埋め込んでいきます。インプラントが装着できたら、人工の歯とインプラントを連結するアバットメントを装着し、外科手術は終了です。
- 仮歯の取り付け
かみ合わせを確認し、仮の人工歯を取り付けます。外科手術から仮歯の取り付けまでは、30~60分ほど空けることがほとんどです。
- 結合
オールオンフォーの手術後は、埋め込んだインプラントと骨を結合させるために安静期間を置きます。結合期間は骨や体の状態により差がありますが、1~6ヵ月程度です。
- 仮歯の取り換え
仮の人工歯から口の中で使い続ける人工歯に交換し、かみ合わせを確認します。口内の状態が安定したと判断できたら施術完了です。この後は定期健診に移っていきます。
メリット
- 費用を削ることが出来る
- 手術当日に歯をいれられるので完成までが早い
- 自由に歯の形を作れるため理想通りに仕上げやすい
デメリット
- 天然歯が残っていると施術ができない
- 日本では治療ができる医師が少ない
費用
10本~12本 約150万円
ミニインプラント
オールフォーワンと同様に、4本程のインプラントで入れ歯を固定する方法。ミニインプラントは、取り外しが可能なので、アフターケアがしやすいのが◎。またメスを使わない手術方法なので、手術当日から食事をとれるのも魅力的ですよね。
通常のインプラントよりも小さめのものを使用するため、ダウンタイムも少なく1回の通院で完了するところもあります。
メリット
- アフターケアがしやすい(通院も少ない)
- 比較的安い費用で行える
- しっかり噛めるので、食べたいものを食べられる
デメリット
- 矯正用ミニスクリューの一部に食べ物などが停滞しやすい
- 適用が下あごの総入れ歯のみに限定される
費用
インプラント4本・入れ歯 約80万円
磁石(マグネット)
磁石(マグネット)は、歯根に「磁石とくっつきやすい金属」、入れ歯側に「磁石」を埋め込み、磁気の力で強力に入れ歯を安定させる方法です。
歯が全くない方も、インプラントを埋め込み金属を設置することで、同じ効果を得られます。インプラントが最低2本で対応できるため、費用を抑えることができますし、自分が長年使っていた入れ歯もそのまま使用する事ができるので、無駄がないのも魅力です。
1つ注意してほしいのは、磁石なのでペースメーカーなどを使っている方は、注意が必要になってきます。かならず担当医と相談してから、手術を受けるのが賢明です。
メリット
- 簡単な手術で安心
- 比較的安い費用で受けることができる
- 簡単に取り外せるのでアフターケアがしやすい
デメリット
- MRIの際は主治医への相談が必要になる
- 天然歯に磁性金属を埋め込む必要がある
費用
上顎or下顎 全体 約76万円