インプラント手術の種類~ノーベルガイドによる治療方法~
インプラントの手術方法のひとつであるノーベルガイドについて調べて見ました。他の手術との種類の違いや、メリットなどについても紹介していきます。
インプラントの種類別手術方法【ノーベルガイドの場合】
ノーベルガイドとは、CTスキャンで撮影した画像をもとに3D画像を起こし、コンピューターを用いて作られるガイドシステムのこと。インプラントの埋入場所や角度などが記録されるため、埋入の際の傷を最小限に留めることができるのです。
ノーベルガイドをかぶせて、穴が開いている所にボルトを埋め込んでいくだけなので、1本ずつのインプラントと比べると手術の難易度は低くなります。
ノーベルガイドの手術方法
ノーベルガイドの手術方法は次の流れで進行します。
- CT撮影
正確な診断のため、CTスキャンで撮影します。CTにより3次元で骨の形状を把握できるため、安全な治療の実現につながるのです。
- 3D画像作成
CTのデータをもとに、インプラントの埋入ポイント、上部構造の形状などを考慮した埋入シミュレーションを作成していきます。機能性・審美性に優れた治療のために必要な工程です。
- ガイド作成
コンピューターで作成したシミュレーションをもとに、治療に使用するガイドを作ります。こちらの工程は一人ひとりの患者さんに合わせるためオーダーメイドです。
- ガイドの装着・手術
ガイドを装着し手術します。ガイドがあることで余計な切開をすることなく、インプラントを埋め込むことが可能です。また、治療時間の短縮にもつながるため、患者さんの負担も軽減されます。
- 最終補綴物の装着
埋入したインプラントに最終補綴物を装着し、治療は終了です。
ノーベルガイドのメリット
ノーベルガイドには、患者さんにとって大きなメリットがあります。
- 正確な手術が可能で時間を短縮できる
- ダウンタイムが短く、痛みや晴れを軽減させる
- 負担が少なく、高齢者でも受ける事ができる。
- 通院の回数が少なくなる
- 単純な手術になるため、ミスが起こりにくい
事前に作っておいた歯(約10本~12本)を手術当日に入れることができるのが嬉しいポイント。インプラントは、ボルトをいれる日と歯をいれる日を必ず分けられてしまうので、いち早くきれいな歯をいれたい方にもオススメです。
ノーベルガイドのデメリット
正確で短時間治療が可能なノーベルガイドですが、受けるにはいくつかの制限があるため押さえておきましょう。
- まだわずかな歯科医院でしか行われていない
- 骨量が十分になければ施術を受けることができない
- 1本の歯につき3~5万円ほどかかるため費用は高額
ノーベルガイドの費用の相場って?
先ほども紹介したように、ノーベルガイドは日本ができるクリニックは少数で、残念ながら保険がきかないので高額になってきます。
1本の歯につき3~5万円ほどが平均費用です。何本かまとめてやる人は、片顎で20万円前後が平均となります。
内訳は、CTのスキャン代とコンピューター上でシミュレーションを行う費用、サージカルテンプレート(歯茎にかぶせる型)作成代など。インプラント(歯茎に埋める土台)の平均相場が約30万円ですから、50万円くらいかかってしまうのが現状です。
あくまでも相場ですので、治療を開始する前にしっかりと医師に確認してみてくださいね。