インプラント治療ナビTOP > これで納得!インプラントの手術方法一覧 » インプラント手術の種類~マグネット磁石を使ったインプラント治療方法~

インプラント手術の種類~マグネット磁石を使ったインプラント治療方法~

磁石(マグネット)はインプラントの種類です。実際の手術方法や、メリット部分をピックアップしています。

インプラントの種類別手術方法【磁石(マグネット)タイプを使う場合】

磁石(マグネット)を使ったインプラントって?磁石(マグネット)は、簡単に言うと入れ歯がぐらつかないように強力な磁石でくっつけあわせる方法。手術方法もいたって簡単で、わずかでも歯が残っている場合は、歯根に金属(磁石とくっつきやすいもの)をいれ、入れ歯には磁石をいれれば完了する方法なのです。

まったく歯がない方にも、インプラントを使って同じ効果を作り出すことが可能。今回は、インプラントを使用する磁石の手術方法を紹介していきます。

最初にインプラントを埋め込み、通常であれば次に歯を取り付けるのですが、磁石はインプラントに金属を取り付けます。

あとは自分が今までつかっていた入れ歯に、小型の磁石を埋め込む作業で終了。入れ歯を持っていない方は、作ってもらう所から始めます。埋め込んだ金属と、入れ歯の強力な磁石がしっかりくっつくので、安定した入れ歯を作り出すことが出来るのです。

手術の期間は、通常のインプラントと同じくらいですが、インプラントの数が少ない手術方法なので、比較的に費用が安いのが特徴。ただし、磁石を使用するのでペースメーカーを使用している人は手術を受けられない可能性があります。事前に担当医に確認してみてください。

磁石(マグネット)を使ったインプラントのメリット

  • インプラントの本数が少ないため費用が安い
  • 入れ歯の安定感が良い
  • 手術が簡単なので負担が少ない
  • 取り外しが簡単なので、アフターケアもラク

今まで使っていた入れ歯などでも対応できますし、インプラント2本で上顎や下顎全部の歯を安定させることが出来るので、通常のインプラントに比べてかなり費用を抑えることが出来ます。

磁石(マグネット)を使ったインプラントのデメリット

非常にシンプルで費用や負担も少ない磁石(マグネット)を使ったインプラントですが、気をつけなければならない点も。検討にあたって、デメリットを確認しておきましょう。

  • 金属アレルギーの方は使用できない可能性がある

    磁気や金属を口の中に入れておく治療のため、金属アレルギーや磁気アレルギーの方は使用できない可能性があります。材質によっては使用可能なケースもあるので、医師に相談するようにしましょう。

  • MRI検査ができない可能性がある

    MRI検査などの磁力を使った画像検査は、金属類を付けていると装置に入ることができないケースも。MRI検査の予定がある方は、必ず医師に相談しておきましょう。

  • 入れ歯が壊れたときの修理が難しい

    安定感がある方法ではありますが、入れ歯が破損した場合に修理がしにくいのが難点です。また、費用も通常の入れ歯と比べて高額になる傾向があります。

  • 歯茎が痩せてしまったときに入れ歯の調整ができない

    施術をすると、残っている歯の根っこに金属が、入れ歯の部分に磁石が埋め込まれます。磁石の力を利用して入れ歯をぴったりと固定していますが、歯茎が痩せすぎると磁石の作用だけでは固定できなくなり、入れ歯の調整が必要です。通常であれば、入れ歯を歯茎に合わせて盛り足しますが、磁石を使ったインプラントはその調整が困難です。

磁石(マグネット)を使ったインプラントの費用相場は?

磁石(マグネット)の費用の計算式は、「入れ歯の費用」+「使う磁石の費用」+「インプラントの費用」です。

総入れ歯の費用相場が約30万円。また磁石1つの平均相場が4万円ですが、インプラント2個・入れ歯2個が合わせて4個が基本なので合計16万円。インプラントの平均が30万円ほどですから上顎か下顎全体の平均費用は76万円になります。

通常インプラントで、上顎か下顎全体を変えようとすると300万円は超える計算になりますから、比較的受けやすい手術といえるでしょう。