インプラント手術の種類~サイナスリフト・ソケットリフトの治療方法や口コミ~

サイナスリフトとソケットリフトについて調査しました。具体的な施術の流れや特徴、手術を受けた人からの口コミ、費用相場などを掲載しています。

インプラントの種類別手術方法まとめ
~抜歯即時インプラントの特徴や口コミ~

サイナスリフト・ソケットリフトは、インプラントの種類のひとつ。いずれにも共通しているのが、骨を補強しておこなう手術方法ということです。

一般的に、インプラントを差し込める位の骨の厚みはみんな持っているのですが、歯がぬけて時間がたっている人や、歯周病などにより骨が減ってしまっている人がいます。

骨の高さが足りず、差し込むボトルが飛び出てしまう形になると、土台が安定せず取れてしまう恐れもあるため、骨を足して補強するのです。

サイナスリフト・ソケットリフトの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

ソケットリフトの手術の流れ(非切開方法)

高さが足りない場所に、人工の骨補填材を注入。十分な高さになるまで、専用の器具で注入した骨補填材を押し上げていき、持ち上がり切ったらインプラントの埋め込みます。

骨補填材は約5か月で骨に変化。サイナスリフトに比べて、負担が少なく安全なため、ほとんどの場合はソケットリフトが使用されています。

サイナスリフトの手術の流れ(切開方法)

高さが全く足りない場所の歯茎を切開。歯茎をめくりあげ、人工の骨補填材をたくさん注入し骨の厚さを足していきます。

手術から約半年間は骨に変わるのを待ち、土台になったことを確認できたらはじめてインプラントを埋め込んでいきます。

ソケットリフトでは補えないほど骨が少ない方は、サイナスリフトで対応できますが、大掛かりな手術になるためあまりオススメはしません。

サイナスリフトとソケットリフトの特徴・治療の比較

適切なインプラント治療を行なうために、不足している骨量を増やして補強する「サイナスリフト法」「ソケットリフト法」についてご説明します。

適切なインプラント治療を行なうためには、インプラントを支えられる程度の骨の高さが必要です。通常は最低でも約3mm〜5mm程度は必要と言われていますが、中にはその骨の高さに満たない人もいます。

土台が足りないためにトラブルが起きることを防ぐには、移植骨や人工骨補填材を注入して骨を補強する必要があります。その方法が、「サイナスリフト法」「ソケットリフト法」です。それぞれの方法について、特徴や治療法を見ていきましょう。

サイナスリフト法の特徴は「治療期間が長く大掛かり」なこと

サイナスリフト法は、骨の厚さが3〜5mm以下の場合や、歯の欠損が著しい場合など、骨が広範囲に渡って薄くなっている場合に用いられる補強方法です。

造成できる骨の種類は広範囲に渡りますが、多くの場合は骨が定着するまで数ヶ月待ってからインプラントの埋め込みを行なう必要があります(場合によっては同時にインプラントを埋め込むケースもあります)。

そのため、人工歯がはいるまでに5ヶ月〜8ヶ月程度を要し、治療期間が長期に渡ります。また、歯肉を切開する必要があるので、ソケットリフトに比べ大掛かりな手術となり負担も大きくなります。

費用は、1本〜3本で約20万円、さらにインプラント費用をプラスして合計約50万円程度が相場です。損傷しても、修復が可能な場合もあります。

ソケットリフト法の特徴は「局所的だが治療期間が短い」こと

ソケットリフト法は、局所的に骨が薄くなっている場合に用いられる補強方法です。サイナスリフト法と違い、骨を足すことができる量に限界があるため、もとからある程度の骨量がないと施術することができません。

しかし、骨の移植とインプラントの埋め込みを同時に行なうことができるため、人口歯が入るまでにかかる期間は4ヶ月程度と、サイナスリフト法より短い治療期間で済みます。また、歯肉の切開をする必要が無いので、身体への負担も少ないといえます。

費用相場は1本約7万〜10万、インプラント費用をプラスして約37万〜40万円です。サイナスリフト法より低価格ですが、損傷した場合の修復は難しいケースが多く見られます。

それぞれの方法の違いのまとめ

  サイナスリフト ソケットリフト
施術部位 上顎 上顎
治療期間 約9~12ヵ月 約6ヵ月
適用条件 上顎奥歯部分に骨がなくインプラントができない方 上顎奥歯部分に骨がなくインプラントができない方で、さらに骨の厚みがない方
手術の難易度 高い 高い
骨造成量は少ないが手さぐりでの手術になる
患者さんにかかる負担 手術範囲が広く負担が大きい 手術範囲が狭く負担が少ない
粘膜の損傷リスク 目視下でできるのでリスクは低い 暗視下のためリスクが高い
損傷時の修復 状態により可能 難しい

ソケットリフト法の治療方法

サイナスリフト法の場合は、歯肉を切り開いて骨面を露出させましたが、これに対してソケットリフト法は、インプラント体(人工歯根)を挿入する場所から、移植骨や骨補填剤を注入します。そのため歯肉を切除する必要がなく、手術による傷が少なくて済むという安心感があります。
ソケットリフト法の場合は、

  1. まずドリルで上顎の骨を削っていきます。削った骨の上には上顎洞がありますが、上顎洞にドリルが貫通する手前(骨を1mm程度残した状態)で止め、ハンマーを使って少しずつ衝撃を加えます。
  2. その衝撃によって骨とシュナイダー膜が持ち上がるので、そのスペースに移植骨や人工補填材を注入し、フィクスチャー(インプラントのネジ部分)の埋め込みをします。
  3. その状態で4ヶ月程度待ってから、人工歯をかぶせていきます。

このように、ソケットリフト法のメリットは、骨の移植とインプラントの埋め込みが同時にでき、身体への負担も少なく済む点です。しかし、先述したようにサイナスリフト法に比べると造成できる骨の量には限界があり、初期段階で患者自身の骨がある程度残っている必要があります。

患者の骨の量や状態によって、どちらの治療を選ぶかは変わってきます。必ず医師と相談しながら適切な治療方法を選んで下さい。

サイナスリフトとソケットリフトの治療時の注意点

サイナスリフトとソケットリフトの治療を受ける場合、術後の経過のための注意点がいくつかあります。特に日常生活においては以下のような点に気をつけましょう。

  • うつぶせ寝をしない
  • サッカーやマラソン、水泳などの激しい運動は避ける
  • 3週間~1ヵ月程度は鼻をかまない
  • 副鼻腔に刺激を与えないため、鼻風邪をひかないよう体調管理をする
  • 喫煙を控える(禁煙できない場合も抜糸までは喫煙不可)

これらに注意しないと、手術の傷の治りが遅くなることがあります。また、鼻風邪から副鼻腔炎になってしまうと、移植した骨にまで感染して除去しなければならなくなることも。体調管理はしっかり行うことが大切です。

サイナスリフト・ソケットリフトメリットと口コミ

サイナスリフト・ソケットリフトのメリットは、骨密度がすくない人や骨が足りない人でも手術できることです。
実際に手術を受けた人の口コミを紹介します。

  • 長期間の治療でしたが、キチンと今の状況や治療の流れを説明してくれたので安心して受けられました。
  • ソケットリフトでうまくインプラントをはめてもらいましたが、2週間後に足した部分の骨が取れてしまい、頭をフルとコロコロなる感じでした。
    即時に摘出と再度骨を作ってくださったのですが、大掛かりになったのでやはり腕の良い意志を選ばないと怖いなと思いました。

サイナスリフト・ソケットリフトのデメリット

サイナスリフトとソケットリフトについてわかったところで、デメリットについても把握しておきましょう。

  • ソケットリフトは治療を受けられる人が限られる
  • サイナスリフトは手術後、日常生活における特別な注意が必要

サイナスリフト・ソケットリフト費用相場

それぞれの平均費用を調査してみました。

ソケットリフトは、1本約7万円~10万円。サイナスリフトは1本~3本で約20万円。それぞれインプラントの費用にプラスされるので、ソケットリフト約37万円~40万円で、サイナスリフトは約50万円となっています。

サイナスリフトの場合は、インプラントを埋め込むまで半年間かかるので、一度ソケットリフトで対応できないか確認するのが賢明です。